伝わる話し方の5つのコツ(会話上級者編)
私は、企業向けの研修を主に行っている講師業です。
会社のリーダー向けに「リーダーに必要なスキル研修」「課題解決研修」などを
年間50回位お話しながら、個人向けのコミニケーション講座も週1回開催しています。
受講者に話す「伝わる話し方」を伝えながら
私自身も相手にいかに分かりやすく話すか⁉
伝わらなければ、次の「企業研修のオーダー」が来ないので、話し方のプロと言えます。
その私が伝える「伝わる話し方」です♪
会話力に必要な5つのコツ
中学生にもわかる話し方
中学生に伝わるレベルと意識すると、誰にでもわかりやすい説明になります。
「マルチタスク」と言うより「同時に色々な事をする事」と話した方が分かりやすい。
TVを見ながら、LINEしているのもマルチタスクだよ~ と話すと理解できますよね。
これを意識すると相手の立場に立って話が出来ます。
私たちもいきなり知らないビジネス英語を言われても、理解できないしその時点で聞こうとする意欲が無くなります。
相手に聞いてもらえないと、意味が無いので相手が聞きやすい言葉と話し方を意識しましょうね。
結論を先に話す
結論は話を聞く人が一番知りたい事です。
でも日本語は文法上、結論が最後に来るんです。
私は映画に感動した
I was impressed by the movie (私は感動した。その映画に)
結論が出ないと、聞く人は「何の話?どうしたいの?」と
ずっと結論(要点)が出てくるのを待ったり、途中で他の事を考えてしまってその話に集中できなくなります。
良く言われる「落ちは⁉」というのもこれ(笑)
頑張って聞いたのに、結局何が言いたかったの?となると
この人の話は分からないとレッテルを張られて、次から真剣に聞いてもらえなくなりますね。
事実と感情を分ける
相手の気持ちを考えすぎたり、言いにくいんだけど仕方なく言いますねっていう気持ち(感情)と
伝えるべき事実
資料の数字間違ってましたよ~
次は間違えないでね。
今日中に直して再提出してね
を一緒に話すと、分かりにくいんですよ。
ブルーの枠は伝えるべき「事実」
赤の枠は話す人の感情
黄色の枠は本人が感じても、相手に関係ない事なので伝えない
事実と感情をそのまま相手に伝えると、相手が混乱します。
先ず伝えるべき事実を話して、いや~ごめんねっていう感情は時間があれば最後に伝える。
と分けると、相手も聞きやすい話し方になります。
カタカナ語・文章言葉はやめる
40代男性社員が使いたがる!と言われるビジネス英語…
アジェンダ⇒議題・話し合う内容
キャパシティ⇒人の能力・器に入る量
コミットする⇒必ずやると決めて、宣言する
良く考えれば分かりますが、時間が掛かる。
会話の場合は聞いた瞬間に理解できる言葉が有利です。
キャパシティ…?って考えている間は、話は聞いていません。
ビジネス用語は人によって意味が違ったりするので、要注意です。
文章言葉とは、話す時に余り使わない言葉の事です
選別⇒選ぶ
熟慮⇒良く考える
信頼性⇒どれくらい信じられるか
これもビジネス英語と同じで、一瞬で理解できる言葉でないと聞く人が疲れたり、ややこしいと理解するのを放棄(あきらめてしまう)
抽象的な言葉を具体的に言い替え
これも前に書いた「文章言葉をやめる」と同じ意味です。
繁忙期に備える⇒仕事が忙しくなる前に準備する
優先順位を考える⇒いま一番何が大事か考える
客観的な視点⇒自分の考えや見方でなく、他の人の感覚で見て考える
この記事の最初に書いた、「中学生でも分かる話し方」を意識すると出来るだけ具体的で、相手が頭の中で直ぐ理解出来たり、イメージ出来る言葉を選ぶようになります。
ではこの後「コツの身に付け方」では私が実際にやった練習法もお伝えしますね♪
まとめ:コツが実践出来るようになった方法
5つのコツを「分かった、理解した」のレベルから実際に出来るレベルにまで身に付けた私の方法です。
説明が上手と言われる池上彰さんは新聞記者時代に小学生に新聞のニュースを開設するラジオをやっていたそうです。
小学生に難しい世界経済の事を説明していて、現在のスキルを身に付けたんですね。
同じ様に私が行った練習方法は
①中学生にもわかる話し方
④カタカナ語・文章言葉はやめる
⑤抽象的な言葉を具体的に言い替え
の3つは、いつも頭の中で言葉を入れ替えたり、今日は絶対カタカナ英語を使わない日!と一人キャンペーンを実施していました。
ミーティングは「話し合い・打合せ」アポイントは「会う約束」って感じです。
周りも巻き込んでやると楽しかったですよ。
②結論を先に話す
③事実と感情を分ける
の2つは話す前にいつも、頭の中で整理していました。
ややこしくなった時は、紙に書いて添削してみたりしていました。
1か月位続けると無意識に出来るようになりました。
みなさんもぜひぜひ、練習してみて下さい。
スキル(技術)やテクニックは生まれつきの才能では無く、
練習で身に付くものです。
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