仕事ができない部下対策/ティーチングとコーチングをやってみた
仕事ができない原因はたくさんあります。そして原因によって解決策も変わってきますよね。
なので最初その部下とじっくり話して、原因を探る。
原因が分かったらその具体的な解決策をやっていくという事です。
では次の項でその為に必要なコーチング質問法とティーチング技法について書きますね。
コーチングとティーチングの違いは?
コーチングは質問をしながら、相手の頭の中を整理するもの。
一番最初に手を付けたい事はなに?
優先順位の一番高い仕事から教えて。
理想の状態が100点として今は何点くらいかなぁ?
質問に答える事で、相手に気ずきやアイディアが出たりします。
ティーチングとは、学校の授業と同じで具体的なやり方や、考え方を先生(ティーチャー)から教えてもらう物です。
仕事での入力の仕方、処理の仕方、早く出来る方法などを上司や先輩から手取り足取り教えてもらう
生徒の意見やアィディアより仕事を覚えてもらう為に使う
まずコーチングで聞いてみる
仕事の中の得意・不得意を整理する
私が聞いたコーチングの質問は
Q:仕事の中で、これは楽勝!って出来るものと、ついつい後回しにしちゃう仕事を教えて
⇒すべての仕事が出来ないわけではなくて、得意なものと苦手なものを本人から聞く
部下の答えから、(それのどんな所が面白い?)(特に難しいと思う所は?)と聞いていく事で、部下の本音や
もしかしたら、私はこの入力作業が嫌いなんじゃなくて、間違えて怒られた事がトラウマになっているのかも?という気づきがあったりします。
分からないの意味を整理する
部下が言う「分からない」は入力の仕方が分からないのか?作業のどこが分からない段階なのかをよ~く聞く必要がある
仕事が理解できていない時は、1つ1つの「入力作業」や「棚卸」のやり方は覚えたけど、それが頭の中で繋がっていないと、自分が何をやっているのか分からない。
どのレベルの「分からない」なのかを、こちらが探ってみて下さい。
やる気があるか聞いてみる
やる気あるの⁉とストレートには聞けませんが(笑
何があったら仕事がスムーズに行きそう?
教えてくれる人?マニュアル?時間?
この1週間で試せる新しいやり方ってあるかな?
もし、部下が新しいやり方や解決策を提案してきたら
ぶっちゃけ、どの程度この解決策をやってみようと思う?
10点満点で何点くらい出来そう?
などの質問をする事で、相手のやる気が見えてきます。
ティーチングで具体的なやり方を教える
仕事が覚えられない人へのアプローチ
仕事が覚えられない人や、覚えるのに時間が掛かる人は居ます。
私の部下は、マニュアルがあるのに全く同じ内容を自分のノートに書いて自作マニュアルを作っていました。
実際に自分で書いて覚えるタイプ(聴覚型)だったんです。
人それぞれ覚える方法は違いますので、教える人の覚えやすい方法で伝えても、相手は分からない事が良くあります。
相手のタイプに添って、文章にするのか?写真にするのか?実際に動いてみるのか?を探ってください。
詳しくはこの文章を見て下さいね。
要領が悪い人には捨てる勇気を伝える
要領が悪い人のやり方を見ていると、
「間違えても余り影響が無い事」に対して何回もチェックして時間が掛かっている
「間違えちゃいけない所」をチェックせず、間違いが分かって結局2倍の時間が掛かった
私の部下は、部署内でまわすだけの資料なのに、文字のフォントにこだわったり、気に入らないと最初から全部やり直したりしていました
大事な部分と、サラッとやって良い部分が分けられていないから、すべての事に時間が掛かります。
「私が嫌なんです!」と抵抗されたこともありましたが、自分ルールの完璧主義は効率が悪い事、あなたがこだわって時間が掛かっている事で、他の人に負担がかかっている
という事をストレートに話しました。
もちろん、その前に3つも4つも良い所を褒めて、もう少し効率を意識してくれたら完璧!という言い方でお願いしましたよ(汗
中学生でも理解できる話し方に変える
馬鹿にしているわけでは無く、人に伝える時には詳しく・具体的に伝える事が大事です。
✖片づけて ⇒ 〇机の上はPCと今やっている仕事の資料だけにして
✖人数分コピーして ⇒ 〇スタッフ6名分で6部コピーしてね。私の分はPCで見るからコピーは要らないです
✖荷物が入ってきたら、納品書の数字と確認してね ⇒ 〇荷物が入ってきたら先ず段ボールの数を数えてね。その後納品書の数字と合わせると間違いが少ないよ
すべて実際に私が部下に言っていた言葉です。
常識で分かるでしょ⁉と言いたいですが、常識はみんな違うから、出来るだけ具体的に、勘違いされない様に話していました。
伝わらなかったのは、こちらの責任といつも自分に言い聞かせていました。
コーチングの使い方について
コーチングの凄い所は、相手のアィディアや可能性を引き出せるところです。
ここでは、そこの部分ではなくて、相手の本音を質問をする事で引き出す作業や仕事の何が分からないのか?という相手の頭の中を整理整頓する作業に「コーチング質問法」を使いました。
コーチング中は自分の意見は言わない、共感が大事です。
部下から、思ってもいない答えが出た時も、冷静に「そうか~」「そういう事もあるよね~」と相槌で逃げて下さいね(笑
まとめ
部下に「仕事が出来ない」とレッテルを張るのは簡単です。
上司の力不足ではなく、相手があり得ないくらい使えない人だからしょうがない
と言い切る人も居ますが、先ずこの方法を試してみて下さい。
❖コーチングで原因を探す
仕事の中の得意・不得意を整理する
分からないの意味を整理する
やる気があるか聞いてみる
❖ティーチングで原因を解決する具体的なやり方を教える
仕事が覚えられない人へのアプローチ
要領が悪い人には捨てる勇気を伝える
中学生でも理解できる話し方に変える
部下が上司を選べない様に、上司も部下が選べません。
なんでこんな部下が…と私も100回くらい運命を呪いました。
でもね、この方法を何回もやっていくと、私も上手くなって改善されるスピードも速くなりました。
一番嬉しい事は、この方法で仕事が出来ないと思っていた部下が
だんだん頼りになるブレーンに代わってくる事です。
人は人財ってどこかのおじいちゃん経営者が言いそうな言葉ですが
本当にそうだと思います。
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