問題が起きても犯人探しをしない方法
職場でミスや、クレームが良く起こります。一人か二人に集中しているんですが、その人たちにどう教えたら良いのかと困っています。
問題が起きた時に「あの人がダメだから」という考え方は止めましょう。多くの場合は3つの原因が考えられます。
🔶コミニケーションが上手くいっていない
🔶仕事の流れが間違ってる
🔶人が足らないか、上手く活用できていない
仕事で何か問題が起きた時(事故・納期遅れ・クレーム・ミスが続くなど)
深く考えずに「忙しいから」で終わる事が多いです。
人間関係がぎくしゃくしているところでは「誰がやったの?」「又あの人がミスしたんじゃないの?」と犯人探しをしてしまう
これが一番簡単な方法です。あの人が使えないから…
でもね、私は何回も経験があります。いつも犯人とされた人が居なくなってもミスは続くんですよ(笑)
誰か一人に責任をかぶせて終わりだと、問題解決にはならないです。
次に同じ事が起こらない為に、真の解決策とそれを行う注意点も書きました。
安易な犯人探しを辞めて、本当の原因を探す
コミニケーションの問題
チーム内のコミニケーションが上手く行っていないと問題がたくさん起きます。
🔶社員同士の中が悪いと、自分が失敗しそうになった時にそれを隠します。
ヒヤリハットの共有が出来ないと、次の日に同じミスを隣の人がやってしまう。
情報共有が出来ていれば、防げたミスです。
🔶仲が悪いチームでは、新しい挑戦やアィディアは生まれにくいです。
事故防止の為に、こんな事をしたら?という提案も出にくく、出しても「じゃ失敗したら貴方が責任取ってね」という事になり、 みんなが言われた事だけやるという仕事のやり方になっていきます。
システム・流れの問題
🔶そもそも、そのチームで出来る範囲の仕事では無かったという事もあるし、プロジェクトの準備期間が足らず、不完全な状態でスタートしている場合もあります(事故が起きて当然)
🔶システムツールが足らなかったり、仕事の導線が悪く効率の悪い動きになっている事もあります。
人が足らない?人が育たない?
🔶単純に人が足らないという事も原因としてありますが、私が経験した中での多い原因は人が育たないという事です。
新人を育てるフローが出来ておらず、新人がぶっつけ本番でやらされてストレスで辞めて行ったり、サクサク仕事はこなせる先輩でも、人に物を教えるスキルが皆無と言う人もいます。
部下の育て方はこちらの記事も読んでみて下さい。
次の章は解決策のお話をしますね。
原因を見つけたら、解決策を探す
🔶コミニケーションの問題は多いです。すぐに解決できる問題では無いですが、リーダーが一人一人の話をじっくり聞く事から始めて下さい。
絶対に一気に変えようと焦らないで下さいね。一人、二人と少しずつチームの空気を変えようとする仲間が増えてくるものです。
何人か協力者が増えると、それに影響を受けてじゃ私もと賛同者が増えたりします。
私のチームがやったのは「朝の何でも話してよい10分会」「お誕生日ランチ」などいろいろやって、少しづつ変化していきました。
本音が聞ける機会が増えると、相手が近く感じるものですね。
この努力は、組織が存在する間ずっと必要なものです。終わりはありません。
🔶システムや業務フローに問題があるか、否か?これは実際に業務をやっている人より、外の人の意見を聞いた方が早道です。
入り込んでやっていると客観的な意見が出なかったり、改善案より何故それが出来ないかという意見(言い訳?)がたくさん出ます。
恥ずかしい話ですが、私は他の支店から会議で来た人の「何故、これがここにあるの?」というシンプルクエスチョンで気づきました。
最初からこの流れでやっているからという恥ずかしい答えしか出なくて、気ずいたという事です。
🔶人が足らない?人が育たない?という問題についてはまず適正人員数を出す事から始めました。
Q:繁忙期と閑散期で適性人員は変わりますが、 閑散期で計算して繁忙期は派遣・アルバイトに仕事が託せるものか?
Q:人数は足りているが、その人たちの知識・経験はどうか?新人ばかりであれば、ベテランは新人教育とフォローに加えて、自分の仕事があり余計負荷が掛かります。
Q:新人を入れる時期や教育するツールは整っているか?なければいつ、どうやって用意するのか?
問題の基をどんどん分けていく事で、そもそも何でこんな事が起きているのか?が見えてきます。
同じ問題で何度もパニックにならない様に、慎重に解決策を考えていきます。
次は解決策を実行する時に、やってはいけない事についてお話しますね
解決に頑張ってる時に気を付ける事
プロジェクトか組んで、みんなで根本解決に頑張る事は前向きで良いのですが、
目的と手段を混同しやすいんです。
情報共有がしっかり出来る様にチーム内のコミニケーションを取るというゴール設定だったのに、コミニケーションが密過ぎて「仲良しクラブ」になってしまい、言ったっけ?言ったような気がする~という様な緊張感のない会話が飛び交う職場になってしまいました。
役割分担もあいまいになり、誰かがやってるよね~という感覚で仕事をするようになっていました。😢
手段(コミニケーションを密にとる)が目的になってしまって
目的(事故防止の為の情報共有)を忘れた結果です。
解決策の実行に頑張る事は必要ですが、何のためにこれをしているか?を忘れないようにしないと、私の様な事になりますね。
まとめ
仕事上の事故やクレームなどが起きた時に、犯人探しをしてその人に責任をかぶせる事は一番簡単で一番解決から遠い事です。
彼女(彼)がいつもミスをすると思って、その人を排除しても同じ様な人が又出てくるという事です。
だって本当の原因はその人じゃなくて
🔶コミニケーション
🔶システム・流れ
🔶人が足らないか、人が育たない
に多いからです。その事故が起きた根本原因をじっくり見つけないと、
忙しいから仕方が無いと逃げたり、じゃミスしない様に「チェックリスト」を作りましょう~とチェックリストだらけの職場になったりします。
そして、解決策が分かったらゴールは【事故やミスが起こらなくする】という事で、その為の手段として
★情報共有が出来る様にコミニケーションを良くする
★業務のフローの無駄をなくす
★独り立ち出来ているメンバーを必要な数だけ確保する
という事が必要です。
タイトルにある「犯人探し」だけはしないで下さいね。
私が犯人探しをしていた時は、それが答えと思っていましたが、
それはとても短絡的で、その場限りの考えだったと今なら分かります。
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