アラフォーの為の離活準備

アラフォーの為の離活準備


離婚は出来れば避けたい事です。でもどうしても離婚がしたいと思うのであれば、しっかり離活の準備をオススメします。

相手に「離婚してください」と宣言する前に、出来る事はたくさんあります。
自分とお子さんが居る方は我が子の将来の為に、出来るだけ周到に準備を始めて下さいね。

私が離婚した時にこんな記事があったらどんなに良かったかと思いながら、今から離活される方々にエールの気持ちを込めて書きました。


やる事リスト①経済的な事

財産分与

財産分与とは、結婚している間に築いた財産を2人で平等に分けることです。

二人の貯金の額や土地、家、株式や年金なども、離婚する前にどれ位あるか把握しておいた方が良いです。
離婚と決まってからだと、隠されたり金額をごまかされる事もあるので、早めにリストを作っておきましょう。

財産の分け方
基本には夫婦の話し合いで取り決めますが、その財産を作る時に「どれだけ貢献したか」という貢献度で割合を決めていくのが一般的です。
 
夫婦の年齢、婚姻年数、資産、職業、その他の事情などで財産分与の割合が変わってきます。

🔶配偶者が専業主婦の場合

共働きの夫婦と比べると、家事労働は低く評価されます。
大半は20~50%程度で、離婚時に妻が高齢な専業主婦だった場合などは50%まで認められるケースもあります。

🔶夫婦が共働きの場合

共働きの場合は、財産への貢献度は半々とされ財産分与は2分の1となります。夫婦の収入の差が貢献度の差にはなりませんが、労働時間や収入などに大きく差がある場合は、割合も変わります。


養育費

養育費は、 子どもを引き取る親に、引き取っていない親が子どもを育てていく費用を支払う物です。

離婚をしたとしても親として当然支払う費用で、 未成年の子供が原則として成人するまで支払うべき費用 (生活費や学費にかかる費用) です。

貴方がアラフォーだとお子さんも今から高校、大学とお金がかかる時期になります。

子供に経済的な不安を与えない為にも 養育費の概算を計算しておくこと、そして離婚が決まったら財産分与と同様に支払われなくなった時のために公正証書の作成をオススメします。

🔶子どもの数別養育費(1世帯平均月額)の状況 ( 注:養育費を現在も受けている又は受けたことがある世帯で、額が決まっているものに限る )

引用: 厚生労働省|平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告

総 数 1 人 2人 3人 4人
43,707円 38,207円 48,090円 57,739円 68,000円

やる事リスト②家族の事

親権

未成年の子供は、その親権をどちらの親が持つかを決めないと離婚が認められません。離婚届には未成年の子供の親権を記入する欄があります。

もし、離婚する事が決まって我が子の親権を争う事態になると離婚出来るまでに時間が掛かるし、その間に我が子を傷付ける事になります。

出来るだけ出来る準備をしておきましょう。

🔶親権者を決める時に裁判所が重視すること

・これまで主にどちらが子供の養育に当たってきたのか?母親が面倒みる事が多いので、母親が親権を持つ事が多いです。

・子供に対する愛情の深さでも判断します。子供との関り方やどれだけ子供優先の暮らしに努力したかという事が判断材料です。

・離婚後に子供に人並みの生活や教育を与えられる経済力があるか?という事も重要ですが、専業主婦などでも養育費をもらってまかなえるのであれば、本人に経済力が無くても構わないと判断される事もあります。

・離婚後、母親が働きに出るのであれば、実家からのサポートや子供の世話をしてくれる人が居るのはプラスの判断材料になります。

・親が心身ともに健康である事や子供の世話が出来る事も重要です。

・子供の意思を尊重する意味で、子供が15才以上の場合、裁判所は子供本人の意思を確認する事が義務付けられています。15才以下でも意志が表現できる年齢であればその子の希望は裁判所の判断に大きく左右します。


子供の面会について

親権をこちらが獲得できたとして、相手側と子供の 面会についての決め事は離婚時に話し合った方がスムーズです。

離婚後でも話し合えますが、私の経験上離婚した相手とは出来るだけ会いたくないですし、話し合いも避けたかったので、離婚前の取り決めをオススメします。

決めておく事は

  • 子供と会う頻度
  • 会う時間
  • 会う場所
  • 子供が学校の長期休暇中の対応
  • 連絡方法など


やる事リスト③離婚後の生活をイメージする

離婚後に変わってくる収入額



今の仕事がフルタイムの仕事なら、残業の時に子供の面倒をどうするか?パートの仕事であれば、収入をどうするのか?

時間やお金やリスクについてはしっかり計画を立てておきましょう。

離婚の為の転職や資格取得等についても出来るだけ具体的なスケジュールや数字の管理をオススメします。もしその計画を立てている間に、気持ちが変わり離婚はしないとなっても全く問題はありません。

離婚したいけど、前に進めない状態が何年も続くと自分にも、もしかすると子供にも不健康な状態という事です。

離婚に対する不安は、具体的な収入額が見えない理由も大きいですね。

母子家庭という事で今の収入プラス児童扶養手当や育成手当など条件が合うかどうかを計算して、養育費を足して生活できる金額か?

その計算できれば離婚後の生活不安の1つがなくせるという事です。


心の問題

子供の心のケアもすごく大事な事ですね。離婚前に母親の気持ちを伝えて納得してくれても、気持ちの話ですからどう変化するか分かりません。

私自身、準備しても想像通りにならない事が多かったです。
まず、子供がどんな風に動揺してもそれを「受け入れる」親の覚悟は必要です。



離婚後に自分が抱える喪失感と言うか不安に対して、だいぶ苦しみました。
娘から大好きな父親を奪った罪悪感もおおきかったですし、離婚したくてしたのにその後、世界で一人ぽっちの様な気持ちに陥り今までの「誰かの奥さん」という立場がなくなった事の大きさも実感しました。

もちろん解放感も物凄く大きくて幸せでしたけどね(笑)

私は離婚したいという気持ちが先走り、離婚した後の孤独感や喪失感を想像していませんでした。

離活の準備をされている方は、孤独感や喪失感、罪悪感が出てくることも想定しておいてくださいね。

私は出来るだけ、離婚経験者の人に会ったり映画や買い物で外に出かけました。家に居ると色々考えてしまうので母子家庭の生活に慣れるまでは娘と出かけていました。

少しづつ少しづつ心が前向きになれるまで、続けていました。


この記事も読んでみて下さい

まとめ



離活の準備として必要な事は
①経済的な事として、財産分与のリスト化と養育費の概算 「離婚後に変わってくる収入額」を見える化して、生活の不安を取り除くという事です。出来るだけ堅実な数字で計算しましょう。

②家族の事として、子供の親権で揉めた時に困らない様に親権を獲得できる根拠をまとめておくと心強いです。親権が取れた後に、相手側が子供との面会を望む場合の条件決めも必要ですね(これは離婚したい旨を相手に告げた後でも大丈夫です)

③離婚後の生活をイメージするという部分で心の問題ですが、これは私自身も驚く感情が襲ってきました。
誰かの奥さんという立場で楽だったことに気ずいていなかったんですね。

もちろん、離婚した事には一ミリも後悔は無いですが、離婚後の寂しさ、不安に関してはどう対処するか、少しだけ心の準備が必要です。

冒頭でも書きましたが、離婚の準備は相手に離婚したいと宣言する前にしっかり整えて下さい。今まで家族だった人と対立して話し合わなければならないし、場合によっては相手側の友人や親族が口出ししてくることもあります。

一刻も早く離婚して縁を切りたいという気持ちになっても、後で後悔しない様に準備してください。

もしお子さんが居るのなら、お子さんの為にも準備は万全にする事をオススメします。



離婚準備に必要な事を整理する方法はこの記事をご覧ください。